アルファードに似てる車10選!国産ライバルから高級車まで徹底比較

高級ミニバンの代名詞として揺るぎない地位を築いているトヨタ・アルファード

その圧倒的な存在感と豪華な内装に憧れを抱きつつも、高価な価格帯や納期の長さ、あるいは「他にもっと自分に合う車があるかもしれない」という思いから、アルファードに似てる車を熱心に探している方も多いのではないでしょうか。

市場には、長年の好敵手であるアルファードのライバル車や、同じ土俵で競い合う同クラスの車種が複数存在します。例えば、ホンダが送り出す独自の魅力を持ったアルファードの対抗車も見逃せません。

より上質な移動空間を求め、アルファードみたいなレクサスや、それを超えるアルファードより高級車に目を向けるのも一つの賢明な選択です。一方で、日々の使い勝手や経済性を考慮し、アルファードに似てる軽自動車で雰囲気を楽しみたいと考える方もいるでしょう。

また、純粋にアルファードと同じ大きさの車で居住性を比較したい、あるいは「本当にアルファードがベストなのか?」という視点から、アルファードよりいい車を見つけたいという本質的なニーズも存在します。

かつて人気を博したエスクァイアはアルファードに似てるのか、そして最も身近な存在である兄弟車、ヴェルファイアみたいな車とは具体的にどのような違いがあるのか。

この記事では、そうした多岐にわたる読者の疑問や要望に丁寧にお答えすべく、様々な角度からアルファードに似た魅力的な車たちを徹底的に比較・解説していきます。

この記事のポイント
  • アルファードに似た国産ミニバンの特徴
  • レクサスなど高級ブランドの選択肢
  • 軽自動車やサイズが近い車種の比較
  • 自分に合った一台を見つけるための視点
目次

アルファードに似てる車の特徴と国産ライバル比較

No restrictions
アルファード
引用元「Wikipediaコモンズ」より
  • アルファードと同クラスのライバル車
  • ホンダのアルファード対抗車を紹介
  • アルファードと同じ大きさの車はある?
  • エスクァイアはアルファードに似てる?
  • ヴェルファイアみたいな車も選択肢に

アルファードと同クラスのライバル車

アルファードの購入を検討する際に、比較対象として必ず名前が挙がるのが、長年のライバルである日産のエルグランドです。「高級ミニバンの王様」の座を巡り、両車は熾烈な競争を繰り広げてきました。

現行モデルのデザインを比較すると、アルファードが巨大なフロントグリルで威風堂々とした風格を前面に押し出しているのに対し、エルグランドは低重心を強調したワイド&ローのフォルムで、よりスポーティーかつ洗練された印象を与えます。内装においても、エルグランドは高品質な素材と緻密な作り込みが特徴で、特に「コンフォータブルキャプテンシート」は、その名の通り快適な座り心地を提供し、長距離移動でも疲れにくいと評判です。

エルグランド最大の魅力は、その走行性能の高さにあります。低重心設計と優れたサスペンションにより、ミニバンとは思えないほどの安定したコーナリングとフラットな乗り心地を実現しています。このため「走りのエルグランド」として、運転を楽しみたいドライバーから根強い支持を集めています。一方のアルファードも快適な乗り心地を追求していますが、よりどっしりとした船のような乗り味であり、キャラクターが異なります。

スクロールできます
車種全長全幅全高新車価格帯
アルファード4,995mm1,850mm1,935mm約510万円~
エルグランド4,965mm1,850mm1,815mm約408万円~
※価格はグレードや仕様により変動します。

室内高や先進安全装備の面では最新のアルファードに分がありますが、エルグランドは熟成された走行性能と、アルファードよりも比較的手に入れやすい価格設定が魅力です。どちらを選ぶかは、デザインの好みや、走行性能と室内の広さのどちらを優先するかによって決まるでしょう。(参照:日産自動車株式会社 エルグランド公式サイト)

アルファード好き雪男

エルグランドは価格面でも魅力がありますね。熟成されたモデルならではの信頼性もポイントになりそうです。

ホンダのアルファード対抗車を紹介

ホンダにおけるアルファードの対抗馬として真っ先に挙げられるのが、スタイリッシュなデザインと走りの良さで独自のポジションを築くオデッセイです。ただし、オデッセイはアルファードやエルグランドとは一線を画す、独自のコンセプトを持つミニバンです。

オデッセイ
引用元「Wikipediaコモンズ」より

オデッセイの最大の特徴は、ホンダが長年培ってきた「超低床プラットフォーム」にあります。これにより、ミニバンでありながらセダンのような低い全高を実現し、多くの立体駐車場に対応できるという都市部での大きなメリットを持っています。また、この低重心は走行性能にも大きく貢献しており、ミニバン特有の揺れが少なく、安定したコーナリングが可能です。運転好きなユーザーから「ミニバンでも走りを楽しみたい」という声にしっかりと応えてくれます。

室内空間の絶対的な広さではアルファードに及びませんが、2列目シートの快適性に対するこだわりは特筆すべきものがあります。特に上級グレードに装備される「プレミアムクレードルシート」は、背もたれを倒すと連動して座面の前方が持ち上がり、体を優しく包み込むようなリラックス姿勢を保てます。このシートの快適性は、アルファードのオーナーからも高く評価されるほどです。

パワートレインには、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載し、滑らかで静かな走りと優れた燃費性能を両立しています。アルファードのような威圧感や豪華絢爛さとは異なる、知的でスマートな高級感を求めるユーザーにとって、オデッセイは非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

アルファードと同じ大きさの車はある?

アルファードと全く同じサイズの国産車は存在しませんが、「アルファードよりもさらに大きく、広大な室内空間を持つ車」という視点であれば、トヨタのグランエースがその答えとなります。(※2024年4月をもって生産終了)。

グランエースは、全長5,300mm、全幅1,970mmという、国産ミニバンとしては最大級のボディサイズを誇ります。このサイズからも分かる通り、主なターゲットは企業の役員送迎やホテルのリムジンサービスといった法人需要です。シートレイアウトは、ゆったりとした3列6人乗りの「Premium」と、4列8人乗りの「G」が設定されています。

特に「Premium」グレードの2列目・3列目に備わるエグゼクティブパワーシートは、上質な本革表皮、電動リクライニング、オットマン、格納式テーブルなどを備え、その快適性はアルファードの最上級グレードをも凌駕します。まさに「走る応接室」と呼ぶにふさわしい、贅を尽くしたおもてなし空間が広がっています。

個人で所有するには、その大きすぎるボディサイズや500万円を超える価格帯からハードルは高いですが、大人数での長距離移動を最高の快適性でこなしたいという特定のニーズには、これ以上ない選択肢です。また、輸入車に目を向ければ、メルセデス・ベンツのVクラス(ロング)などが近いサイズのミニバンとして比較対象となるでしょう。

エスクァイアはアルファードに似てる?

2021年まで販売されていたトヨタのエスクァイアは、その高級感あるデザインから、しばしば「小さなアルファード」と形容されました。しかし、これはあくまでデザインの方向性が似ているという話であり、車両のクラスやサイズは大きく異なります。

エスクァイアは、ノアやヴォクシーと基本設計を共有する、いわゆる「5ナンバーサイズミニバン」に分類されます。アルファードがLLクラスミニバンであるのに対し、エスクァイアはMクラスミニバンであり、一回り小さいサイズ感です。ではなぜアルファードに似ていると言われたのでしょうか。

その理由は、フロントデザインにあります。エスクァイアは、兄弟車であるノアやヴォクシーとは一線を画し、縦基調のメッキパーツを大胆にあしらった大型のフロントグリルを採用しました。このデザイン手法が、アルファードが持つ威厳や高級感を彷彿とさせたのです。内装にも合成皮革を多用するなど、Mクラスミニバンの中では上質感を追求したモデルでした。

現在は新車での販売は終了しており、中古車市場でのみ手に入れることが可能です。アルファードほどの大きさや価格は求めないけれど、コンパクトながらも高級感のあるミニバンが欲しいという方にとっては、今なお検討する価値のある一台と言えるでしょう。ただし、年式が進んでいるため、購入の際は車両の状態をしっかりと見極める必要があります。

ヴェルファイアみたいな車も選択肢に

アルファードに似てる車を探す旅において、最も身近で、かつ最も比較されるべき存在が、兄弟車であるヴェルファイアです。両車はプラットフォームやパワートレインなど、基本的なメカニズムの多くを共有していますが、明確なデザインコンセプトの違いによって差別化が図られています。

No restrictions
ヴェルファイア
引用元「Wikipediaコモンズ」より

歴代モデルを通して、アルファードが「豪華・勇壮」をテーマに、王道かつ品格のあるデザインを追求してきたのに対し、ヴェルファイアは「力強さ・先進性」をテーマに、よりクールでスタイリッシュ、時には少しやんちゃな印象も与えるアグレッシブなデザインを採用してきました。特にヘッドライトやフロントグリルの造形は大きく異なり、これが両車のキャラクターを決定づけています。

2023年に登場した最新の40系では、このキャラクターの違いがさらに明確になりました。アルファードが幅広いグレード展開で多くのユーザーに応えるのに対し、ヴェルファイアはスポーティーな「Z Premier」と最上級の「Executive Lounge」という2つのグレードに絞り込まれました。さらに、ヴェルファイアには専用のサスペンションチューニングや、ボディ剛性を高める「フロントパフォーマンスブレース」が追加され、より走りの質感を重視したモデルへと進化しています。

アルファード好き雪男

つまり、最新モデルにおいては「豪華で快適なアルファード」と「スポーティーで上質なヴェルファイア」という、より明確な棲み分けがなされたのです。どちらを選ぶかは、もはや単なるデザインの好みだけでなく、どのような走りやキャラクターを求めるかによって決まると言えるでしょう。(参照:トヨタ自動車株式会社 アルファード公式サイト)

視点を変えて探すアルファードみたいな車

  • アルファードみたいなレクサスは存在する?
  • アルファードより高級車を選ぶならこれ
  • アルファードよりいい車と言える選択肢
  • アルファードに似てる軽自動車はあるの?
  • あなたに合うアルファードに似てる車の見つけ方

アルファードみたいなレクサスは存在する?

「アルファードの広さと快適性を、レクサスのクオリティで実現した車があれば最高なのに」。そう考えたことのある方は少なくないはずです。そして、その究極の問いに対する答えとして、レクサスはLMというモデルを用意しています。

レクサスLM
引用元「Wikipediaコモンズ」より

レクサスLMは、その名の通り「Luxury Mover」をコンセプトに掲げ、アルファード/ヴェルファイアをベースとしながらも、レクサスが誇る匠の技と最先端技術を惜しみなく投入して作り上げられた、唯一無二の最高級ミニバンです。主に後席に乗る人を最優先に考えた、いわゆるショーファードリブンカーとして開発されました。

その真骨頂は、48インチの大型ワイドディスプレイを備えたパーティションで前後席を完全に仕切る、豪華な4人乗り仕様「”EXECUTIVE”」にあります。後席には、アームレストやオットマンにまでヒーターを備え、リラクゼーション機能も搭載した専用の独立シートが鎮座。さらに、冷蔵庫や専用のタッチパネル式コントローラー、高度な空調システム「リヤクライメートコンシェルジュ」など、およそ考えうる限りの快適装備が備わっています。その乗り心地は、レクサスならではの徹底した静粛性と相まって、まさに地上のファーストクラスと呼ぶにふさわしいものです。

価格は6人乗り仕様で1,500万円、4人乗り仕様で2,000万円と、アルファードとは次元の異なる領域にありますが、企業の役員車や国賓の送迎など、最高の移動空間が求められるシーンでその真価を発揮します。まさに、アルファードの頂点に立つ存在と言えるでしょう。(参照:LEXUS LM公式サイト)

アルファードより高級車を選ぶならこれ

アルファードを超える高級感をミニバンに求める場合、前述のレクサスLMが国産車における究極の選択肢となります。しかし、視点を輸入車に移すと、また異なる魅力を持つ選択肢が見えてきます。その代表格が、メルセデス・ベンツ Vクラスです。

メルセデスベンツVクラス
引用元「Wikipediaコモンズ」より

Vクラスは、世界的な高級車ブランドであるメルセデス・ベンツが手掛ける唯一のミニバンです。その最大の魅力は、メルセデスならではの質実剛健な作り込みと、卓越した走行性能にあります。特に、トルクフルで経済的なクリーンディーゼルエンジンは、大きなボディを軽々と加速させ、長距離クルージングでも疲れ知らずの快適な走りを提供します。これは、ガソリン車やハイブリッド車が主流の国産ミニバンにはない、大きなアドバンテージです。

内装は、華美な装飾こそ控えめですが、上質な素材を丁寧に組み上げた、機能的で洗練された空間が広がっています。インパネ周りのデザインやスイッチ類の操作感など、随所にメルセデス・ベンツの哲学が感じられ、所有する満足感を高めてくれます。また、世界トップレベルの安全運転支援システム「インテリジェントドライブ」を搭載しており、安全性においても妥協はありません。

アルファード好き雪男

豪華絢爛なおもてなし空間を追求したレクサスLMとは対照的に、Vクラスは「移動の道具」としての本質を極めた、実用性の高い高級ミニバンです。ブランドイメージや走行性能にこだわるなら、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

アルファードよりいい車と言える選択肢

「アルファードよりいい車」という言葉は、非常に主観的で、その定義は人によって千差万別です。ある人にとっては最高の車が、別の人にとってはそうでないこともあります。したがって、自分にとっての「いい車」を見つけるためには、まず何を最も重視するのか、その価値基準を明確にすることが不可欠です。

いくつかの視点から考えてみましょう。

運転の楽しさや走行性能を重視する場合
前述の通り、ホンダのオデッセイや日産のエルグランドが有力な候補となります。ミニバンでありながらスポーティーなハンドリングや安定した走りを求めるなら、これらの車種がアルファード以上の満足感を提供してくれる可能性があります。

後席の快適性や乗員へのおもてなしを最優先する場合
究極を求めるならレクサスLM、より現実的な選択肢としてはトヨタのグランエースが挙げられます。特に多人数での送迎シーンでは、これらの車種がアルファードを超える価値を発揮します。

コストパフォーマンスや日々の使い勝手を重視する場合
視点を一つ下のMクラスミニバンに移すのも賢い選択です。日産のセレナ(特にe-POWER搭載車)やホンダのステップワゴンは、アルファードよりもはるかに手頃な価格でありながら、最新の安全装備や家族向けの便利な機能を数多く搭載しています。燃費や税金といった維持費も安く抑えることができます。

このように、自分が車に何を求めるかを整理することで、「アルファードよりいい車」の具体的な姿が見えてくるはずです。

アルファードに似てる軽自動車はあるの?

アルファードが持つ広大な室内空間、高級な内装、そして静かでパワフルな走行性能を、軽自動車の規格内で完全に再現することは不可能です。しかし、「デザインの雰囲気」、特にフロントマスクの迫力や存在感という点に絞れば、似たテイストを持つ軽自動車は存在します。

その代表格が、「スーパーハイトワゴン」と呼ばれるジャンルの、いわゆる「カスタム」モデルです。具体的には、ホンダのN-BOXカスタム、スズキのスペーシアカスタム、ダイハツのタントカスタムなどがこれに該当します。これらのモデルは、標準モデルとは異なり、下記のような特徴を持っています。

  1. 大胆なメッキ加飾:アルファードを彷彿とさせる煌びやかなフロントグリルを採用しています。
  2. 専用エアロパーツ:フロント、サイド、リアに専用のエアロパーツを装着し、低重心で迫力のあるスタイリングを演出しています
  3. シャープな灯火類:LEDヘッドライトやシーケンシャルウィンカー(流れるウィンカー)などを採用し、先進的で精悍な顔つきを作り出しています。

もちろん、これらはあくまでスタイリング上の演出であり、走行性能や乗り心地、質感の高さはアルファードとは全く別物です。しかし、限られた予算や駐車スペースの中で、できるだけ存在感のある車に乗りたい、というニーズにはしっかりと応えてくれます。維持費を気にせず、気軽に「ミニ・アルファード」の雰囲気を楽しむための選択肢として、非常に人気があります。

あなたに合うアルファードに似てる車の見つけ方

ここまで様々な角度からアルファードに似てる車をご紹介してきましたが、最終的にどの車があなたにとって最適なのかを見つけるためには、いくつかのステップを踏むことが重要です。以下のポイントを参考に、ご自身のカーライフに最もフィットする一台を見つけ出してください。

  • アルファードの直接のライバルは走行性能に定評のある日産エルグランド
  • ホンダの対抗車は低床設計でスポーティーな走りが魅力のオデッセイ
  • 兄弟車ヴェルファイアはよりクールで走りも重視したキャラクター
  • レクサスブランドには究極のおもてなし空間を提供するLMが存在する
  • 輸入車に目を向ければ質実剛健なメルセデス・ベンツのVクラスも有力
  • 生産終了したエスクァイアは中古車で狙える小さな高級ミニバン
  • アルファード以上のサイズを求めるなら送迎に特化したグランエース
  • 「いい車」の基準は人それぞれで何を重視するかが選択の鍵となる
  • 軽自動車に直接的な類似車種はなくあくまでデザインの雰囲気を楽しむもの
  • スーパーハイトワゴンのカスタム系がデザインの方向性としては近い
  • まずは予算や乗車人数、主な用途など譲れない条件を明確にする
  • 走行性能、静粛性、乗り心地、燃費など何を優先するか順位付けを行う
  • カタログやネットの情報だけでなく必ず販売店で実車を確認する
  • 最も重要なのは試乗して運転感覚や後席の快適性を自分の体で確かめること
  • 購入後の維持費や数年後のリセールバリューも考慮に入れるとより賢い選択ができる
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次